2013年3月17日日曜日

冷蔵庫選び方〜その7 各社の特徴を比べる


冷蔵庫選び方~その1 から その5 で条件が固まってきて、最終確認で家電量販店の人に確認してもらったため、次は買える機種の勉強をしていきましょう。

各社いろいろなこだわりがあるのですが、実際には同じような機能の場合もあります。


▼チルド室にこだわりを持っている

日立が一番チルド室にこだわりを持っています。真空チルドは結構CMでやっているので知っている人も多いかと思いますが、家電量販店でも結構売れ筋らしいです。

嵐がCMしているのも人気の理由の一つと言っていました。

いろいろ調べたのですが、真空チルドが以外に使いづらいという声も聞きました。両開きドアなのですが、両方を開けないとチルド室が開けられないのが不便だそうです。

あとはチルド室のパッキンが痛んだりするとチルド室を開けるときにする「ぷしゅ~」という音がしなくなってくるというもの気になりました。

チルド室の引き出しが浅いので物が入りづらいという声も。

真空チルドは実は真空じゃないとか。

こういう声は他のメーカーの人が言っていて、日立のメーカーの人にまだ会ったことがないので、なんともいえませんがこんな声を聞きました。


▼冷凍にこだわる

冷凍にこだわっている機種もあります。東芝のベジータは野菜の冷凍にこだわっていて、使い切れなかったもやしなどもそのまま冷凍庫に入れて冷凍保存することができます。

ドライ冷凍というものもあって、野菜の中の水分を吸い取って冷凍にすることで、揚げ物などを作るときに便利です。

三菱は東芝より冷凍にこだわっていて野菜も冷凍できますし、切れちゃう瞬冷凍という機能でひき肉を冷凍にしたあと、包丁で切ることが出来たり、豚肉の塊を冷凍にしたあと、薄くスライスしてしゃぶしゃぶ用の肉を作ったり、まとめた買って来た肉をパックのまま冷凍してもあとからはがせたりと便利です。

三菱も東芝よりは野菜に関しては負けるそうですが、野菜も冷凍できます。


▼製氷機能にこだわる

最近はほとんどすべての機種で氷は勝手に作ってくれるのですが、製氷機能も各社微妙に違いがあります。

三菱の製氷は水道水、すべてのミネラルウォーターが大丈夫だそうですが、ミネラルウォーターを凍らせる場合、硬水はだめとか種類によっては製氷できないものもあるそうです。

浄水フィルターも付いている場合とついてない場合があったり、付いているものでも性能が違ったり、交換期間が違ったりします。

三菱は10年交換不要と言っていましたが、交換不要ということはそこまで性能が良くないかもしれません。

製氷機周辺のメンテナンスも各社違いがあります。

最近の製氷機周辺はちゃんと取り外しができるようになっているものがほとんどですが、製氷皿が取り外し出来ないものはあります。

東芝は製氷皿が取り外し出来ないので、製氷皿を洗うことは出来ません。


▼野菜室と冷凍室の位置関係

最近の上位機種はほとんどが冷凍室が真ん中で、野菜室が一番下になってきています。個人的には野菜室が上の方が使いやすいと思うのですが、生活習慣が代わり最近は冷凍室を開ける回数の方が増えて来ているそうです。

そのため、冷凍室を真ん中にして野菜室を一番下にしたそうですが、東芝だけは野菜にこだわった冷蔵庫を作っているため、野菜室が真ん中にあります。

東芝は野菜をたくさん使う人に向けた冷蔵庫を作っていて、野菜の保存も一番よいらしいです。

野菜をよく使うため、野菜室が真ん中の方が良いという人は東芝しかありません。


▼冷蔵室の棚の稼働具合

冷蔵室の棚を動かせるのは当たり前ですが、そのタイプによっても使い勝手が変わってきます。

大きな鍋や背の高いものをしまうためにどこのメーカーも棚は動かせるようになってますが、中の物を一度動かしてからでないと棚の位置を動かせなかったりする機種もあります。

三菱は棚の上に食材を置いたままでも、棚の下に付いている取っ手をスライドするだけで、棚を上下させることが出来るため、楽です。

あるメーカーで半分だけ棚の高さを変えられるというものもありましたが、半分だけということは棚の真ん中に仕切りが出来てしまうため、大きな物を入れようと思うと邪魔になってしまうことがあるので注意して選びましょう。

冷蔵庫内を常にきれいに保ちたい人は外せる棚を選ぶと良いです。


▼消臭、除菌機能にこだわる

シャープが得意のプラズマクラスター機能を付けて消臭、除菌機能を一番押しています。

パナソニックもナノイーという機能で消臭、除菌をうたっていますし、東芝もピコイオン除菌というものを付けています。

個人的には除菌、消臭ってそこまで気にしないですし、多分、あとから消臭剤、除菌剤を買っていれることも出来ると思ってますし、何より消臭、除菌機能がどれだけ効果があるのかいまいちはっきりとわからないので、その機能しか売りにしていないメーカーが信用出来ないというところがありました。


▼デザインで選ぶ

最近かっこいい冷蔵庫も増えてきました。

ドアにガラスを使ったガラストップというドアを東芝が使っていました。

元々サンヨーで今は中国のハイアールという中国メーカーに買収されたAQUAというブランドはデザインに凝っています。

あまり高い機種じゃなくてもガラストップのドアを採用していたり、極力シンプルな物を作ったりしてデザイン性を高めている気がします。

昔は白物家電と言われた冷蔵庫も今では白以外の色も多く、木目の茶色やシルバー、クロなどの色が増えてきました。

家の雰囲気に合わせたデザインを選びましょう。

他の家電はいろんな色でも良いですが、冷蔵庫は大きいもので結構目立つので色はよく考えて買いましょう。

やはり、無難な色は白で、部屋も暗くならないですし、どんな部屋にも合います。


▼収納力で比べる

冷蔵庫は下の引き出しになっている部分の奥にポンプなどの機械部分を配置することが多いですが、パナソニックは最近それを冷蔵室の一番上に持っていったことで、冷凍室や野菜室などを広く使い、さらに、冷凍室、野菜室の引き出しを全開まで開くようにしたことで中の物を取り出しやすくしました。

冷凍室の大きさは結構重要です。

お弁当を良く作る方で冷凍食品や作りだめして冷凍にする場合は、冷凍室がすぐいっぱいになってしまうので、冷凍室の大きさには気をつけた方が良いと思います。

三菱は冷蔵庫の断熱材の性能を良くしたことによって壁を薄くすることで、全体の容量は大きくして本体のサイズを小さくして狭い空間にも置けるようにしました。


▼スマホとの連携

パナソニックが最近いろんな家電でスマホとの連携を強調してます。スマホで家電をコントロールするというものらしいですが、そこまで興味がなかったので詳しく調べてません。




これらの特徴を事前に合わせた条件と比べてしぼっていくことで、選ぶ冷蔵庫の種類がしぼられてくると思います。